ニキビをつぶすことはとても危険!

真っ赤なニキビや膿んでいるニキビはとても目立つため、「つぶしたい」衝動に駆られるものですよね。顔に出来たニキビについてはなおさらです。でも、ニキビをつぶすと治りが遅くなり、炎症がさらに悪化することがあります。しかも、痕が残りやすくなってしまいます。しかし、問題がそれ以上に深刻になる場合もあります。実は、ニキビをつぶす行為が深刻な感染症を招くことがあるんですす。ニキビをつぶしたことで発生した実例をご紹介しましょう。

感染症例:ニキビをつぶしたことがきっかけで「蜂巣炎(ほうそうえん)」に!

アメリカに住む21歳の女性Aさんは、眉毛の近くにできたニキビがとても痛く目立っていたのでつぶしました。すると、数時間もしないうちに顔中が腫れあがり、耐えることができないくらいの痛みに襲われ、急遽、緊急病院に運ばれます。専門の医師に診てもらうと、何と「蜂巣炎(ほうそうえん)」と診断されます。Aさんはただのニキビだと思っていましたが、蜂巣炎という細菌性の感染症に感染していたのです。

蜂巣炎とは、ブドウ球菌などの細菌が皮膚の表面から侵入し、肌の奥の下層組織に広がっていく感染症です。症状が悪化すると臓器不全に陥ることもあり、最悪の場合は死に至るケースもあります。Aさんの場合、病院で4日間治療を受けることで、症状が改善されました。

このように、ニキビをつぶすことには深刻な感染症を招く危険性が潜んでいることが分かります。ニキビは絶対につぶさないようにしましょう。

ニキビをつぶすと感染症になる可能性がある!

ニキビをつぶすことには大きなリスクが伴います。ニキビをつぶした場所が感染の侵入口となり、血流や皮膚の下層組織にまで広がります。処置が遅れれば、脳・眼窩・副鼻腔・関節・骨にまで感染症が広がり、治療がとても難しくなります。

先ほどみたAさんの例のように、経験を積んだ医師から適切な治療を受けることができればいいですが、蜂巣炎は他の皮膚炎と見分けることは難しいと言われています。そのため、多くの医師がただのニキビと判断して過小診断するケースは少なくありません。ですから、顔にできたニキビをつぶすことはやめましょう。

大小問わずどんなニキビだとしても、つぶすことは絶対にNGです。唯一の例外は、小さくて白い初期の白ニキビです。このタイプのニキビであれば、大きな問題が発生する可能性は低いです。しかし、すでに炎症を起こしているニキビをつぶすと、バクテリアが侵入する可能性があり、症状が悪化する恐れがあります。その結果、蜂巣炎など命の危険を脅かす感染症に感染する確率も高まります。ですから、できてしまったニキビが痛くて目立つとしても、自己判断でつぶすことは絶対にしないようにしましょう。どうしても気になるようであれば、美容皮膚科や皮膚科を受診し、専門の医師に相談されることをおすすめします。

ニキビが辛いときにできる対処法

ニキビが痛くて辛いときは、3つの対処法をとってみましょう。それは「温める」「ニキビ専用の薬を塗る」「絶対につぶさない」の3つです。ニキビは温めると、腫れが緩和されることがあります。温かい蒸気を優しくあててみましょう。そして、キレイに洗った清潔な手で、ニキビ専用の薬を塗ります。ニキビに刺激を与えないようやさしく塗りましょう。繰り返しますが、どんなに大きくて目立つニキビだとしても、絶対につぶしてはいけません。

ニキビが腫れて辛いなら、医師に相談しましょう。メイクをする方の場合、汚れているメイクアップブラシを使うと感染症のリスクを高めますので、キレイに洗い、常に清潔なものを使用しましょう。

ニキビができたら絶対に触らないで!

ニキビと聞くと軽いイメージがありますが、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚病の一種です。ニキビは肌の病気なので、通常は風邪のように自然治癒力で治るものです。しかし、我慢できずにつぶしたり、触ったり、膿をだすなど間違ったセルフケアが引き金となって、問題が悪化することも珍しくありません。先述のようにニキビ痕になってしまう可能性が高くなり、感染症に感染するリスクも高めます。ニキビが発症したら絶対に触らないで、自然治癒力に任せましょう。

それに加えて、ニキビを作らないこと・増やさないことがとても大切です。それには食生活、スキンケア、質の良い睡眠、ストレスを溜めないことなどが関係しています。予防に勝る治療法はありません。もし最近食生活や睡眠が乱れていると感じるなら、この機会に生活習慣の見直しをしてみてください。ニキビを防いで美肌を保つように心がけましょう。